ワークショップ「私の暮らしの伝え方、しまい方」特別編
〜ジェンダーの視点で取り組む終活〜
今こそ考えよう!介護や相続の役割分担
第2回 相続税基本の「き」
実家なんとかし隊では、20245年1月19日(日)午後1時から、世田谷区立男女共同参画センターらぷらす第3・第4研修室で、「〜ジェンダーの視点で取り組む終活〜今こそ考えよう!介護や相続の役割分担」の第2回「相続税基本の『き』」を開催しました。
これは、同センターの「区民企画協働事業」として開催されたもので、2024年1月にスタートしたワークショップ「~人生100年時代のイキ活~私の暮らしの伝え方、しまい方」の特別編(全3回)にあたるものです。
第2回は、相続アドバイザー協議会会員で税理士の中田恵美氏にご登壇いただき、「税金の種類」、「計算方法」、「法定相続人」、「スケジュール」、「遺言書」といった基本的な内容について、クイズや具体例を交えながらお話いただきました。
法定相続人の数え方については、親子三世代を描いた国民的な漫画の登場人物を用いた説明が分かりやすく、参加者の理解度を確認しながら進めていただきました。
参加者は12名、その内70~80代が3名、40~50代が9名で、メモを取りながら熱心に耳を傾けていました。
中田氏は「相続は、人生の総仕上げです。人生が百通りあれば、相続も百通りです。家族任せ・他人任せにせず、ご自身が理想とされる人生の仕舞い方を思い描き、実現に向け行動をしてください。そのお手伝いをするのが、私たち士業、専門家です。お気軽にお声がけください」と呼び掛けていました。
休憩後の「ゆるっとトーク」は座談会形式で質疑応答の時間を持ちました。
参加者からは、「話を聞いて、さっそく戸籍謄本を取ってみようと思いました」といった、具体的なアクションにつなげる声が出たほか、直面している課題について相談し、講師から具体的なアドバイスをもらう参加者もいました。
第3回「介護と成年後見」は、2月9日に開催する予定です。 (執筆:林 利恵)
第1回「いまどき供養事情」
実家なんとかし隊では、2024年12月8日(日)午後1時から、世田谷区立男女共同参画センターらぷらすで、「~ジェンダーの視点で取り組む終活~今こそ考えよう!介護や相続の役割分担」の第1回「いまどき供養事情」を開催しました。
これは、同センターの「区民企画協働事業」として開催されたもので、1月にスタートしたワークショップ「~人生100年時代のイキ活~私の暮らしの伝え方、しまい方」の特別編にあたるものです。
第1回は、㈱ハウスボートクラブで墓じまいコーディネーターとして活躍する、一級葬祭ディレクターの遠藤耕治氏に登壇していただきました。
講演では、葬儀やお墓の継承について、最新のデータや豊富な事例、普段は聞けない裏話なども交えながら、現状と問題点、その解決策などをご提案いただきました。
遠藤氏は「昨今は、葬儀や供養の形式、お墓の維持管理など、さまざまな選択肢から選べる時代になっています。喪主やお墓の継承者も、男性、女性、長男、長女にこだわらず、適切な人が担うべきだと思います。生前に決めておくことで避けられるトラブルもありますので、早めに家族で話し合いをしてみてください」と呼び掛けていました。
休憩後の「ゆるっとトーク」では、講師と参加者が輪になって交流するひと時を持ちました。
その中で、家族が支えることを前提とした社会の仕組みそのものに限界があるのではないかといった問題提起もありました。
第2回「相続税きほんのき」は来年1月19日に、第3回「介護と成年後見」は2月9日に開催する予定です。
(執筆:林 利恵)